忍者ブログ
今日読んだ本の感想を、書いていくだけのブログです。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

久し振りに1日かけて読破しましたあw
やっぱりパレッキ-は面白い

V・lは性格的に好きなんだよね。
気負わず、しかもタフ。
(精神的にも体力的にも)
熱いハートと理論的な考え方の持ち主・・

「気負わない」
「見返りを求めず他人の為に行動する」
言葉でなく、実行するのは物凄く難しい事だ。

彼女はさらりと行動してるけど、
実際同じ様な立場に立ったら、きっと誰も
彼女みたいには行動出来ないと思う・・

今回はサウス・サイドの「貧困」という現実が
物語の中核にあるので、
貧乏人の私には人事とは思えません(涙

子供の為に仕事が欲しい母親。
子供の医療費の為に犯罪に走る父親。
子供の気持ち、親の気持ち・・
何だか「家族」って切ないなあ・・・

壊れそうな「家族」の為に奔走するV・lは、
今回も怪我を負ってしまいますが、
それでも真実を求めて
事件の渦中に飛び込んでいきます。

凄い精神力の女性ですよね・・(゚-゚)

後書きにもありますが、恋人の女友達に嫉妬
している自分を認めたり、V・lも年とともに
本当に丸くなったなあ(笑
昔なら多分速攻で別れてたよw

ラスト、富豪一族を相手に勝利を勝ち取った
V・lに拍手www!

こんな生き方が出来たらいいな-と
実は密かに憧れております^^;

      早川書房  ¥2310










拍手

PR
小学校の図書室の隅、
時間を忘れて夢中で読んだ本を
懐かしく思い出させてくれる・・それが「ガンプ」

真夜中のロンドン・キングスクロス駅。

9年に一度、9日間しか開かない
異世界からの扉を抜けてきたのは、
9年前にさらわれた王子を取り戻す為、
魔法の島から使わされた、
年寄りの魔法使い、一つ目巨人、妖精、
そして小さなハグだった・・というお話です

現代の話なのに、幽霊や神話の世界と全く
違和感なく融合したストーリィが素晴らしい!

主人公はハグ(恐ろしい姿の魔女)なのに、
普通の姿で生まれて両親をがっかりさせたと
思ってる女の子、オッジ。

この子がほんとにいいんですよ・・・!!

なんだって一人でやってのける。
勇敢で、泣き言を言わない。

本当は寂しかったり怖かったりするのに、
自分は「ハグ」だと、自分を奮いたたせて
困難に立ち向かっていく女の子・・・

一人とぼとぼ夜の町を舞い戻っていく姿は、
健気すぎて、胸が締め付けられる程です。

島の仲間も、幽霊たちも、
皆、優しくて好きだなあ!(一部除くw)
こんな幽霊達なら大歓迎かも(笑

久し振りに実に児童書らしいファンタジーを
読めて、大変満足でした

 ※ちなみに「後書き」にもありますが、
 魔法使い・孤児の少年・キングスクロス駅・
 太っちょの坊ちゃん・幽霊・・・等々
 ハリー・ポッターとかなり似た所がありますが、
 「ガンプ」の方が先らしいですw

       偕成社   ¥1470











拍手

霧の夜に現れた中世の騎士・・
雪の降りしきる異国への旅・・
暗い森を追手から逃げる若い恋人達・・

う~ん・・この作品を漫画化するなら、
是非、萩尾望都さんにお願いしたいな!!
(西の地平東の永遠?みたいな感じで

ちなみに主人公は
12歳の男の子アレックスと、
仲良しの姉、16歳のセシリア。

霧の夜に現れた、謎めいた騎士ロバートを
助けるべく、海のかなたの国へと乗り込んだが
・・・という冒険ファンタジーです


ダイアナの初期の作品(デビュー前)なので
多少展開にはしょりがあるけど、
実にダイアナらしい、ロマンチックな作品に
仕上がっていると思います


それにダイアナ作品の女の子達は、
意地悪さんも、お転婆さんも、皆皆魅力的w


大好きなアレックスに、どうしても横柄な態度を
とってしまうスザンナ(可愛い~~
大好きな彼と最後まで共にしようとする、
自分に正直なセシリア・・(泣かせるw)


ラスト、家を捨て彼の元へと
凛として旅だっていくセシリアが素敵ですよ
(ちなみに親との関係がクールなところも、
 ダイアナの特徴の一つです)

      徳間書店  ¥1575





拍手

7番目の息子の父の、
7番目の息子であるトムが弟子入りしたのは、
幽霊や魔女から人々を守る「魔使い」だった・・
というファンタジー物

魔「法」使いじゃないよ~
「魔使い」です・・最初私も読み間違ってました

「魔使い」とは、
「魔法使い」みたいに派手な呪文を使うのでなく、
自らの経験、そして
先人の知恵、「塩」と「鉄」といった道具で
地道に魔を封じる「職人」の事です。

孤独な仕事なんですが、
あつあつの美味しい料理を作る魔使いのボガ-ト
(精霊)、本ぎっしりの図書室、隠れ家みたいな
魔使いの「冬の家」はとっても魅力的・・

料理を誉められて、喉をならすボガ-トなんて
可愛いいではないですかあ~!
ああ・・うちにも1匹欲しい・・・^^;

あと敵方なんだけど、
憎みきれないアリスの存在がいい。
自分の血でケーキを作ってなんて
悲しすぎるよなあ・・

シリーズ物のようなので、次が楽しみです^^

     東京創元社  ¥1990

拍手

四肢麻痺の科学捜査官、リンカーン・ライムシリーズの
6作目です。 TVの「FBI科学捜査ファイル」とか好きな
人には超お勧めなシリーズ! 面白いです

しかも今回ライムが遭遇する被害者は、解放奴隷の
祖先を調べようとしている、利発な16歳の黒人少女。
ティンエンジャーを前に途方に暮れるライム・・・彼が
慰め役になるなんて中々無い事ですねェ(笑

今回も積み上げられていく膨大な証拠分析から、
絡み合った真実をライムとそのチームが、紐解いて
いきます。 科学分析ってほんとに面白い!

作中でもデータベースが大活躍してますね。
先人達の(もちろんライムも)知識と弛まない努力が
それを作り上げているわけで・・・ちょっと感動します。


果たしてジェニ-ヴァが狙われる真の理由とは?
逆さ吊りされた12番目のカードの意味は?

最後まで畳み掛けるような話の流れは素晴らしい!
思わず口元に笑みが残るラストを堪能下さい。

     
     文藝春秋   ¥2199     




 

拍手

久しぶりに引き込まれて読んだミステリィ^^
排他的なイングランドの小村に、導かれる様に二人の若い
男女がやってきた事から、村の忌まわしい過去と因縁が
暴かれてゆく・・・というストーリィ。
現在と過去が鮮やかに交錯するブロットがとても面白い。


幽霊が見える歴史学者ミグ。 ルーツを捜す数学者のサム。
赤毛のオーストラリア人女性サムが、なんと言っても魅力的!
数学者だけに思考回路が理論的かつ率直で、
お堅い司祭くずれのミグさえ虜にしてしまう程
二人が惹かれあっていくあたりは大変微笑ましいです^^


宗教関連の事件に関しては全く詳しくないんだけど、
(カソリックに対する迫害とか)バイキングや北欧神話に
ついての話は面白かったな(実は「エロイカより愛をこめて」の
影響でバイキングに興味を持ったので・・何だかタイムリー


最後はかなり悲劇的だけど、ある意味役者の最後の舞台を
観るような、爽やかなフイナーレでした。
最後の最後にもう一度、味わい深い事実が判明・・
アマゾンの読者評で五つ星を得た一品です、ご賞味あれ^^

      
 ハヤカワ・ミステリ  ¥1800

拍手

何となくタイトルに惹かれて読んでみました。
ヒットラーに娘がいたのかな?って。
オーストラリアの児童文学なんですね・・これ。

何かおこるわけじゃないんです。
ただスクールバスを待つ間、友達のアンナの「お話」を聞くだけ
・・・・の話なんですが、物凄く引き込まれちゃうんですよ!
何だか雨の待合所で、皆と一緒にアンナのお話を聞いてる、
5人目の子供になったような気分・・・・・・
マークじゃないけど「早く続きを話してよ!」って感じ。

 もし自分の親がヒットラーみたいな極悪人だったら?
 自分には親を止める事が出来るだろうか?
 自分も親のような人間になるんんだろうか?

アンナの「お話」から、今まで考えた事の無かった疑問を
持つマーク・・・でも先生や両親はそんなマークの質問に、
戸惑ったり苛立ったりするだけ・・・
そりゃ大人だって、何もかも知ってるわけじゃないし、
何にでも答えられる訳でもないんだが、マークの両親ももう少し
マークの考えを聞いてやればいいのになあ・・・って思った。
(でもまあ親なんてそんなもんだよな・・・・・

結局「ヒットラーの娘」は、何も知らされずに一人戦火の中に
残された後、名前を変えて生きていってアンナの「お話」は
お終いなのですが・・・・
「だから孫娘に話したのよ」
・・・たった1度だけ。今日みたいな雨の日に・・・

味わい深いラストでした。

    追記 北見葉胡さんのカバーイラストも素敵です。

     すずき出版  ¥1470

拍手

・・大好きな羊飼いが殺された!
謎を追って、彼等は事件の調査に乗り出した!・・牧草を
食みつつ・・・という世にも珍しい、羊の探偵物

ちなみに舞台はアイルランドの片田舎・・・
主人公が羊さんたちだけに、出てくんのも牧草地と村だけ(笑)
(羊だけに草食ってる時間が長いの)
でも舞台はのどかでも、人間関係の方はド~ロドロだ
(田舎は人間関係が複雑なもんだ・・)

羊って、もこもこのふかふか・・・で大人しい感じだけど、
頭いいのかな?
よく知らない・・・・あんま見た事無いし(-_-;)
あの「なんも考えてません(゚-゚)」みたいなとぼけた顔の下で、
人間並実に実は色々(怖い)考えを巡らせているんだとしたら、
ちょっと怖い・・・・かな?

そういえば佐々木倫子の「動物のお医者さん」に
牧場実習の回で、ハムテルがプルプルにチョキのマークを
付けられてましたが・・・・ジョージも「チョキ」マークだったのか・・・
ちょっと気になるところです。

主人公羊がマープルならぬメイプルだったり、
食いしん坊で記憶に優れた羊がいたり(ポアロ?)、
刑事の名前がホームズだったり(ちょっと気の毒w)、
ミステリー好きには、にんまりなネーミングが楽しいです

      早川書房  ¥1785

拍手

      ネタバレしてます。読んでない方、注意!

・・・・「剣嵐の大地」続刊です。
うひゃひゃひゃひゃあ(゚o゚)
何やら凄い展開になってきましたね!

もしやロブが死ぬとはなあ・・!
ケイトリン殺害のくだりは、彼女に余り好意を持てなかった
わたしすら憐れみを感じてしまいましたよ・・
最も、最後の最後で・・・になっちゃってましたが、
それが彼女にとって良かったのか悪かったのか?
4部では彼女が物語の鍵になるのかも知れませんね・・
(暗黒感倍増・・)

ジョンは無事、夜警団へ戻りサムと再会できて良かったわ^^
(しかし相変らずサムにだけは優しいなあ・・ジョン
やっぱり司令官になる運命だった様ですね。
・・・マンスはどうなるんだろう?(割とお気に入りなので)
指揮官としては優秀だと思うんですがね~彼。


あとはアリアが壁に辿りつけばいいのですが、多分ー
彼女の運命は別の場所へアリアを導くんじゃないでしょうか?
この小さな雌狼がスタークの名を継ぐには、まだまだ長く過酷な
道のりがまっているような気がします・・・

サンサは相変らず男に翻弄されておりますなあ!(^_^;)
しかも酷い男ばっかり・・・・まあティリオンは実際サンサが
毛嫌いする程、酷い男ではなかったんだけど(見目は兎も角)
この人とジェイムと兄弟愛も、割とぐっとくるんだよね・・

しかしだいぶ勢力図も変わってきた模様。
四部がめっちゃ楽しみです

     早川書房   ¥2940






拍手

キングの小説はいっぱい出てるけど、
何度も読み返すのはこれと「霧」位だなあ・・


「若さ」は、無知で残酷だ。
若い時って本当に残酷な事を無邪気にやれる・・・
他人の痛みに対して、何と無慈悲な事だろう!!
「キャリー」はホラー、というより痛い「青春小説」だ―


多分登場人物たちは、作者の青春時代の投影なんだろう。
迫害されるキャリー、正義感のスー、向こう見ずなクリス、
善意のトミー、そして残忍なビリー・・・・
どんな人の心の中にも彼等はいる。
私には登場人物達が、キングの中の様々な人格たちの
化身の様に思えてならない。
人はいつだって被害者であり、加害者であるのだから・・


キングは大人になっても恐怖心から逃れられず、
人生が破滅する不安から逃れる為に、小説を書くのだそうだ。
「キャリー」はキングを世に出した作品だったが、
まさしく恐怖心が支配する話だった。
親の支配への恐怖、友人・異性から拒絶される恐怖、
何より全ての失敗への恐怖・・・
キングも学生時代が辛かったんだろうな・・・と思う。
だから「キャリー」は痛い「青春小説」なのだ。



世界中の何処にでも、いつの時代でも姿を変えた
「キャリー」達がいる・・・


       新潮文庫  ¥420






拍手

プロフィール
HN:
性別:
女性
趣味:
ものぐさなので楽に生きるのが趣味・・・
自己紹介:
嫌いなもの→人ごみ・虫・鶏肉・掃除と整理整頓
好きなもの→ジャンクフード・睡眠・散らかす事
リンク
最新CM
ブログ内検索
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新TB
フリーエリア
バーコード
アーカイブ
アクセス解析
カウンター
Template and graphic by karyou
忍者ブログ [PR]