忍者ブログ
今日読んだ本の感想を、書いていくだけのブログです。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

キングの小説はいっぱい出てるけど、
何度も読み返すのはこれと「霧」位だなあ・・


「若さ」は、無知で残酷だ。
若い時って本当に残酷な事を無邪気にやれる・・・
他人の痛みに対して、何と無慈悲な事だろう!!
「キャリー」はホラー、というより痛い「青春小説」だ―


多分登場人物たちは、作者の青春時代の投影なんだろう。
迫害されるキャリー、正義感のスー、向こう見ずなクリス、
善意のトミー、そして残忍なビリー・・・・
どんな人の心の中にも彼等はいる。
私には登場人物達が、キングの中の様々な人格たちの
化身の様に思えてならない。
人はいつだって被害者であり、加害者であるのだから・・


キングは大人になっても恐怖心から逃れられず、
人生が破滅する不安から逃れる為に、小説を書くのだそうだ。
「キャリー」はキングを世に出した作品だったが、
まさしく恐怖心が支配する話だった。
親の支配への恐怖、友人・異性から拒絶される恐怖、
何より全ての失敗への恐怖・・・
キングも学生時代が辛かったんだろうな・・・と思う。
だから「キャリー」は痛い「青春小説」なのだ。



世界中の何処にでも、いつの時代でも姿を変えた
「キャリー」達がいる・・・


       新潮文庫  ¥420






拍手

PR
この記事へのコメント
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

secret(※チェックを入れると管理者へのみの表示となります。)
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
プロフィール
HN:
性別:
女性
趣味:
ものぐさなので楽に生きるのが趣味・・・
自己紹介:
嫌いなもの→人ごみ・虫・鶏肉・掃除と整理整頓
好きなもの→ジャンクフード・睡眠・散らかす事
リンク
最新CM
ブログ内検索
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新TB
フリーエリア
バーコード
アーカイブ
アクセス解析
カウンター
Template and graphic by karyou
忍者ブログ [PR]