久し振りに本を読んでちょっと泣いてしまいました(TT)
一応児童向けのファンタジーなんだと思いますが・・・・
王女様付きの侍女として一緒に塔に閉じ込められた女の子の話です。
原題は「Book of a Thousand day」(千日日記)。
この主人公の女の子がいいんですよ!
ダシュティって素敵な名前ですね。
何事にも前向きなところや、絶望の中でもユーモアを忘れないところや、
遊牧民の民だから心が自由で、きちんと自分の足で立ってるところもいい。
死を前にして尚前向きな姿には涙が出ました。
人を裏切ったんじゃないかと悩む誠実さにもぎゅんときますね。
こういうタイプの主人公に弱いんだなあ・・・・私☆
お話とはいえ、真っ暗な塔の中に7年間も閉じ込められるなんて、
もう想像するだけで怖いです。
自分ならパニックになるだろうし、気が狂っちゃうかもしれないと思う。
塔の中に7年分の食べ物や新鮮な井戸があったり、
紙と筆とインクがたっぷりあってお話ながら本当に良かった!
それに何よりダシュティには、歌で人や動物を癒す不思議な力があって、
この力が彼女を次の運命へと導いていくのです・・・・
そこはかとないロマンスや家族の絆とかを絡ませながら、
二人の女の子(ここは敢えて二人です)が運命に立ち向かっていく・・・・
何となく"人生"を信じたくなる―――そんなファンタジーでした。
小学館 ¥1900
「もっとも邪悪でもっとも強い黒魔法を使った魔女を花嫁とする」
コンテストを開いたが、集まってきたのは
想像を絶する7人の魔女達だった・・・・・
面白いなあ・・・と思ったら、
「ガンプ・魔法の島への扉」の作者さんと同じ方でした!
だからかな。
マリアンの仲間たちが皆、御主人想いでほろりと
させられるし、白魔女のべラドンナは健気だし。
個性的な魔女達にもそれぞれにオチがついて、
何だかほっとさせられる作品ですね。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「ハウル」シリーズとか、
魔法とちょっぴり恋のエッセンスとかお好きな人には
お勧めの一作です。
偕成社 ¥1400
タイトルに惹かれて読みました。
結構分厚いんですが、気にならないほど面白い。
まず語り部が「死神」(妙に人間臭い奴)という点がユニーク。
時代設定は第二次世界大戦中のナチス配下のドイツ・・・・
そう、死神さんがとても忙しかった時代のお話です。
タイトルの「本泥棒」というのは、主人公の少女リーゼルの事。
実母に捨てられ養親のもとにやってきた彼女は、優しい養父に
言葉を教わり、やがて本を盗むようになります。
彼女と、彼女を取り巻く人々の日常が心細やかに書かれていて、
「アンネの日記」+「スローターハウス5」と評されているのも納得。
後書きに「上質の白黒映画を見ているよう」とありますが、まさしく
そんな感じですね。古い記録映画をみているような感覚です。
そして物語の所々に現れる色のなんと美しいこと。
――― 雪は白。空は青。
空襲で焼けた空は赤。
そして森は緑。彼の髪はレモン色・・・・
善人だけはいないけど、悪人ばかりいるわけでもない。
風が吹き抜けるようなラストには泣いてしまいました。
「言葉を揺する人(ワードシェーカー)」って言葉も素敵。
文章を書くってそういう事でしょ?
この作品には思わずにやりとする言い回しが出てくるけど、
一番好きなのはこれ↓
※※あなたを憎んでいる少年よりたちの悪い唯一のもの※※
それはあなたを愛している少年
早川書房 ¥2200
ちなみに副題が<エドワード・テュレインの奇跡の旅>
エドワードというのは主人公の陶器製のウサギ
(でも可動式)のこと。
高慢ちき?で冷たい心根だった彼が、
ある日アクシデントから持ち主の女の子と
離れ離れになったところから、彼の過酷な旅が
始まったのです―――
久し振りにファンタジーを読んで、
迂闊にも涙が滲んでしまいました・・・・
(「パトラッシュ・・・疲れたよ」以外では泣きたく
ないのに!)
優しい人、悲しい人、意地悪な人、傷ついた人、
そして何もかも無くした人―――
様々な人間達との出会いと別れを繰り返しながら、
エドワードは「愛って何?」という答えを捜していきます。
とってもとっても長い年月を得て、最後に訪れる
奇跡・・・・・
あの人はあれからどうしただろう?
あの子はちゃんと生きていけたのかな?
物語の人物なのに、読み終わった後にも気に掛かる
愛しい登場人物たち!
夕暮れに歩道を、おうちに向かって帰るエドワードについ涙・・・・
愛が好きな人も、興味のない人も。
一度は読んで欲しいお勧めです。
―――ポプラ社 ¥1470
1巻の後書きで「次はセーラームーン?」とか
思ってたら、何かまんまな感じでw
最終決戦地が北極だしね(笑
・・とするとイェミが蛍ちゃん的立場かな?
多分最大にして最強の魔力の持ち主である
この子に関しては、次巻でどうなるのか
とても興味があります。
魔法の才能がすっかり開花したレイチェルと
魔女軍団との闘いは、前作をはるかに上回る
スケールとスピード感・・・
空一面を埋め尽くして飛ぶ魔女の群れなんて
想像するだにスペクタクではありませんか!
イェミの呪文が地球を覆い尽くしていく様は
何度読み返しても感動です。
呪文を壊すエリックも超格好いいです!^^
瞳の隅でうずうずと、色を変えながら
出番を待ってる呪文たちや、
イェミの廻りを彩り飛ぶ黄色い蝶達の群れ、
墓場の月の光に煌くハイキの銀色の髪・・・
今回は小さなビジュアルのひとつひとつが
とても綺麗。
最後にラープスケンジャがやってくれてますが
・・・・どうなるんでしょうね、この後(・・;)
理論社 ¥1575
本を読んでいる利発そうな黒人の女の子と、
スカートを摘まんでお辞儀をしている、おしゃま
そうな、くるくる巻き毛の女の子にイラスト・・
何だか素直に(可愛いなあ)と思いまして^^
『今日、ブルーイッシュに初めて会った。教室で』
から始まる、3人の女の子の友情物語です。
生真面目で思慮深い黒人の女の子ドリーニー。
寂しがりやでちょっと孤独な身上の友達テュリ。
そして表題の「ブルーイッシュ」とは、
表紙にはいない三人目の女の子・・
白血病の為車椅子で学校に通い、治療の為
髪が抜けいつも帽子をかぶっています。
「病気の友人」に対する戸惑い、好奇心、痛み、
恐怖・・そして共感する魂。
人種も性格も違う三人が、互いの違いを認識
しながら少しずつ距離を縮めていく過程は、
小さな雨垂れの旋律のようです。
ドラマチックな事が起こる訳ではありませんが、
何だか遠い昔を思い出す・・・
児童書ではありますが、
遠い昔に「友情」を見失ってしまった大人の
女性にお勧めしたいと思うのです・・・
あすなろ書房 ¥1370
連れ去られてしまったレイチェルとエリック・・
魔女が支配する残酷な異世界で、幼い姉弟は
魔法を駆使し仲間と共に魔女に立ち向かって
いく・・というストーリィ。
ちなみに「魔法少女レイチェル」というシリーズ
の第1部なんですけどね・・・「魔法少女」(・・;)
何となく薬師丸ひろこの映画を思い出して
しまいましたw(超能力合戦するやつ)
実は今デスノートにハマってるもんで・・
レイチェル(Lおんにゃの子Va・・黒髪だし^^)
エリック(ニア・・・イメージぴったり!)
モルペス(メロ)
トリマック(マット)
ドラグウェナ(見目リュ-ク+性格月・・)
・・と脳内変換して読んでしまいました。
モルペス死にかけシーン、もろマトメロで萌えw
親友の腕の中で死す・・なんておいし杉^^
(デスノじゃ別々にあっさり・・だったからなあ)
レイチェルと魔女との魔法対戦は面白い。
後書きにRPGみたいな・・と書かれていますが
まさしくそんな感じ!
(MPが切れた描写もあるしw)
FFの世界だ~~剣も魔法も、雪国も
チョコボみたいなワシもでてくるしさ(笑
次巻は地球に戻ったレイチェル達が、
復讐の魔女軍団と対決する話らしいデス・・
・・・・・・・・セーラームーン???(^^ゞ
理論社 ¥1575
これはエンデの「はてしない物語」の世界を、
エンデの次世代の作家達が引き継いで、
再び始まるファンタージェンの物語・・・(・_・)
・・・ちょっと感動(照
「はてしない物語」は好きでも嫌いでもないけど、
こんな風に時代を超えて、自分の世界観を
伝えていってくれる人達がいるなんて、
エンデも喜んでるんじゃないかなあ・・・
ラルフ・イーザウのこの巻では、
バスチアンが逃げ込んだ古本屋の老店主の、
若い頃の冒険談と、本が出来た経緯、
<ファンタージェン>との係わり合いなどが
語られています。
どんなに目をこらしても、
「はてしない物語」は
一字も読めなかった。
しかし、その本はしかるべき時に
読者を見いだすだろう・・・・
たとえ「虚無」が幾度襲い来ようとも、
人の子に「心の物語」があれば、
<ファンタージェン>は何度でも
新たに作り直される―
イーザウは不穏なナチ政権時代と、
虚無にのみ込まれるファンタージェンの世界を
見事にシンクロさせて、
どんな世界になろうとも救うべき道はあるのだと、
この作品で訴えているように思います(゚-゚)・・
追記 同シリーズで、ターニャ・キンケルの
「愚者の王」も面白いのでお勧めですよ♪
ソフトバンククリエ ¥1890
オーストラリアの作家による、古代中国が舞台の
ファンタジーです
「雪の離宮で飼い殺しされていた、
最後の誇り高き龍・ダンザ」
「奴隷として売られ、歳も名前すら知らず、
鼠だけを友とする孤独な少女・ピン」
皇帝と冷酷な龍狩りの手を逃れ、龍と少女が
海を目指して旅を始める・・・というお話。
出てくる街や人々の暮らしが本当に生き生き
描かれています。
作者は書くにあたって綿密な調査をしたそう・・
船旅の話、市場の描写など、何だか一緒に
旅をしたような気分
「名前をくれて、ありがとう」
ダンザに親のくれた名前を教えられ、少女は
自分もやっとひとつ、名を持てた・・と涙する。
名前ってアイディンティティの源なんだね。
少女は名を得て、奴隷に甘んじた人生から
初めて自由への一歩を踏み出す・・・うむ。
王道ですが・・・
ホントこの手の話に弱いの、私(笑
成り行きで旅を始めた二人?だったけど、
過酷な旅の内にいつの間にかピンは成長し、
ダンザは生涯の護り人を得て、
未来への希望をピンにたくして去って行きます。
開けた海に向かって、
両手を広げて風を受け止めた時のような、
開放感のあるラストが素敵です
金の星社 ¥2310
・・「悲鳴で始まり、悲鳴で終わる物語」・・
まさしく、その通りの物語。
気の弱いヒト、血に弱いヒト、爽やかな読後を
求めるヒトは読まぬが吉ぞよ・・・・
私は少女が主人公の冒険ファンタジー系が
好きで、これもRPG並のパーティの面々が、
デモナータの悪魔達と戦いつつ封印を目指す・・
つう流れで読んでいたんですがああああ
オイオイ、パーティ全滅しちゃったよ・・(-_-;)
戦士4人
魔法使い2人
鍛冶屋1人
謎の少年(物語の鍵役)1人
・・RPGだと最強のメンバー構成なんだがなw
しかも主人公の死の叫びで幕とはwwwworz
喰われながら死ぬなんて、考えただけで・・・
超厭な死に方No1だと思う(T_T)
子供が読んだらトラウマになりそうだが、読者
には12歳とか14歳とかが多いのね・・(汗
うむ・・「怖くて面白い」のは確かなんだが
いかんせん救われなさ杉wwww!
出来れば主人公位は救ってやって下さい
Mrダレン・・・
小学館 ¥1575
好きなもの→ジャンクフード・睡眠・散らかす事
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