実は名言集が好きで、よく読みます。
”座右の銘”みたいなやつですね。
今回のヒットは頼山陽の、
「 汝、草木と同じく朽ちんと欲するか 」かな。
この人はエリート家系に生まれて将来安泰だったのに、
日本史が勉強したくて脱藩しちゃうんですね。
藩命みたいな時代ですから、かなりの勇気でしょう。
地位も金もいらない。
ただやりたい事がやりたいんだと―――
結局捕まって連れ戻されて、病気扱いで閑居の身に
落とされるんですが、めげずに”日本外史”という本を書いて、
明治維新の導火線となるんですね。
まさしく「草木と同じく朽ち」たくない・・・という執念だったのでしょう。
「 志を立てるとは、ただこうしようと思うことではない。
しようと思うと同時に、実行する事が重要なのである。」
とは著者の言。
心して覚えておこうと思います。
致知出版社 ¥1680
これはアメリカの有名人60人が、大学の卒業式
でおこなったスピーチを集めたもの。
日本式の上っ面はいいけどまるで心に残らない
政治家とか知識者の祝辞等とは全然違う・・・
まさしく人生のアドバイス集といっていい60編が
載っています。しかも洒落とるw
例えば・・・
―何が君を幸せにするかによって、仕事を選択
すべきだね。
D・ハルバースタム(ジャーナリスト)
―危険を冒して前へ進もうとしない人、未知の道
を旅しようとしない人には、人生はごくわずかな
景色しか見せてくれないんだよ。
シドニー・ポワチエ(俳優)
―押し付け荷物は放棄しなさい。完璧を求める
無意味でひどく疲れる努力なんか放棄しなさい。
アナ・クィンドレン(ジャーナリスト)
―人生は飛ぶように過ぎていきます。
上手に使いなさい。 神の祝福を。
ジョナサン・コゾル(ノンフィクション作家)
・・・辺りもかなりぐっとくるんですが、
私的に、一番効いた一文はコレです・・↓
―才能は決して消えない。それを挫く事は出来る。
しかし、消える事はない。
俳優の二コラス・ケイジのスピーチから、
エリア・カザンの言葉だそうです・・・
―「(略)一番大切なのは、他の事をするなんて
考えられないという気持ちです。それが無けれ
ば生きていけない(略)人生に意味が無くなると
いう思いです。」・・・
N・ケイジは全然好きな俳優ではないけど、
俳優という職業を愛している心意気だけは、
ばしばし感じられて好きな文だなあ!
―あなたが決意すれば、
それは夢ではなくなります。
ヘンリー・ウィンクラ―(喜劇俳優)
まさしく生きた「贈る言葉」だと思います。
草思社 ¥1260
通り、<女性論>から見た「教育書」です。
単行本の初版は昭和61年だけど、初出版は
その7年前なので、ざっと30年前・・・・
しかし内容的には全然色褪せておりません。
実際世の中の価値観・ライフスタイルは
30年の間に激的に変化したよう見えるのに
根っこの意識(例えば男尊女卑とか)は
殆ど変わっていないと思います(・_・)
今だ「お嫁に行く」「嫁を貰う」という言葉が
生きていて、どれ程核家族化が進んでも、
「家」の後継ぎ問題は綿々と続いています・・
むしろ少子化が進み、かえって問題の根が深く
なったかも知れません。
人間は本来ダブルスタンダードな生き物なので
無理はありません。
しかしどこかでこの連鎖を断ち切らないと、
いつまでたっても問題は解決しないのです。
伝統的な価値観(「男は仕事、女は家庭」等)は
家庭において、4歳児で既に刷り込まれ済・・
というデータがあります。
結局子供に価値観を刷り込んでいるのは両親、
特に「母親」(無意識にしろ)だという事・・
この先の時代の子供達が、
「自分自身を生き幸福になる」為にはまず、
母親達がその連鎖を断ち切らねばならないと
本当に思いますね・・・
公文社文庫 ¥399
内容は
「60点しか取れない」ではなく「60点は取って
いる」と考える事・・とか、
「減点主義」でなく「加点主義」になろう!とか、
まあ割りと普通な内容なんですが
ランチタイム症候群についてとか、
なぜかだめ男に好かれる人・・とか、
ちょっと女性紙の「特集」記事みたいな感じw
語り口がソフトだから、あんまり本読まない
人にもすんなり読めるのではないかしら?
昨今のお笑いブームの背景についてで・・
「コミュニケーション下手で、<楽しい>という
感情を自分では表現出来ないので、お笑い
タレントの大袈裟なアクションを見る事で、
感情表現の代償している」という個所には・・
ちょっと耳が痛いかもね(苦笑
「なんか人と比べて私、いつも運が悪い・・」
とある日感じてしまったら、
ぜひ一読をお勧め致しますよ
青春出版社 ¥1218
好きなもの→ジャンクフード・睡眠・散らかす事
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